ユリ科の植物は猫にとって猛毒 花粉だけで死亡した猫も
皆様、お久しぶりです。
海です。
最近の夜はとても冷え込みますね。皆様風邪を引かない様に気をつけて下さいね。
本日は、ユリ科の植物がニャンコにとっては猛毒なことをお伝えしますね。
ユリが猫にとって葉や茎や花弁だけでなく、花粉や花瓶の水を飲んだだけでも中毒を起こす猛毒だと知らない人はまだ多いのではないでしょうか? イギリスでは4ヶ月の子猫が顔についた少量のユリ花粉で中毒死してしまったことが過去にあります。日本国内でもユリ中毒死は後を絶ちません。 ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)には年間200件を超える猫の中毒死が報告されています。いずれも体についた花粉を舐めたり、歯を噛んだり等、 ごくわずかな摂取や接触で亡くなっています。
ユリ科の植物は、犬や人間は体内で分解酵素を作る事が出来るのですが、猫の身体は分解酵素を作り出せないので、少量でも大変危険な有毒となってしまうのです。
またユリ中毒の症状は、嘔吐などを繰り返した後に腎臓の尿細管損傷及び壊死を引き起こします。残念ながら、高確率で一週間前後で死亡します。 生還しても腎臓に不可逆的(元の健康な状態に戻れないという意味です)な損傷が起こるため、慢性腎不全や膵炎などの重い後遺症が残ってしまいます。
現在ではまだユリのどの成分が毒性なのかは正確には特定されていないのですが、猫ちゃんにとっては、ネギ類もまた猛毒なのでそれがヒントとなるでしょう。 それは、ネギ類はユリ科の植物で、他のユリ科の植物も同じことが言えるからです。
ネギに類に含まれるアリルプロピルジスルフィドという物質が、赤血球を破壊し、 溶血性貧血をおこします。 このアリルプロピルジスルフィドという物質は熱に強いため、加熱してもその効力は落ちません。そのため、ハンバーグや味噌汁の残り、 すき焼きの残り汁などを食べてタマネギ中毒になり、病院へ運ばれる猫ちゃんも多いのです。また、猫ちゃんの場合は先ほども御伝えしました様に、 腎臓に致命的なダメージを喰らってしまいますので、急性腎不全の症状が見られた場合、かなり予後が悪く、一週間前後で死亡してしまう可能性が大きいのです。
また、ニンニクもユリ科の植物ですが、ニンニクは極少量であれば免疫を強化する働きがあり、健康維持になります。
このユリ科植物の中毒は、猫以外の動物では殆ど中毒症状が出ないので、危険性がなかなか浸透しません。また、死亡した猫ちゃんの飼い主の多くが、 「いつもは植物に全く興味がない子だったのに・・・」と口にします。ですので、ニャンコが接触する可能性がある場所にはユリ科の植物を絶対に持ち込まないこと ですね。外出先で服についた花粉さえ持ち込まないぐらいの注意が必要ですよ。
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